工法の特徴FEATURE
オープンピット工法は、開削型シールド機を用いて、函(管)渠埋設等を行う土留工法です。
メッセル（鋼矢板）を1枚ずつ地中に押込んで前進する自走式であり、函体に反力を必要としません。
函渠、開渠等の製品条件を選ばず、厳しい施工条件下で大きな威力を発揮します。
オープンピット工法の特徴
オープンピット工法は、従来工法に比較し優れた特徴を有しています
- 開口部が小さいため、工事占有面積が小さい。
- 掘削に伴い開口部が移動するため、周辺住民に与える影響が小さい。
- 無振動・無騒音の土留工となる。
- 工期の短縮を図れる。
- ポンプによる吸い上げ（バキュームシステム）により地下水に対応可能。（特許取得）
- メッセル分割式のため、地盤にかかる負荷が少なく、地盤緩みを抑える。
- 礫層などにも対応し、土質による制約を受けない。
オープンピット工法は、シールド機に自走機能があります
周辺土圧を反力として利用することができる他、ジャッキでメッセルを1枚ずつ移動させて動かしていくこともできます。
これにより、以下のメリットがあります。
- 函渠が傷まない。
- シールド機内部の作業は従来工法と同じ作業となり、特殊技能工が不要。
- 基礎工ができるため、布設精度は良好。
- シールド機と函渠の隙間（クリアランス）をとっているため、施工性が良好。
- 立坑築造に際し、反力壁などの付帯設備が不要。
オープンピット工法の施工手順
シールド機周面に装着されたメッセルを地山に貫入しながら、バックホウで切羽を掘削する。全メッセルを貫入後、全てのメッセルを縮めると、メッセルと地山の摩擦を利用して、シールド機内部のフロントフレームが前進する。
次にシールド機中間部にある中間ジャッキを縮めるとテールフレームが前進し1サイクルが完了する。管長分掘進したところで、シールド機テール部にて基礎工-管渠布設工を行う。
オープンピット工法 カタログ.pdf事例紹介
従来、土留工法で施工困難な箇所で使用されています。
（写真：ボックスカルバート5000×2100）
住宅地における急速施工を要求される箇所で使用されています。
（写真：ボックスカルバート1500×1500）
R=25ｍまでの曲線施工実績があります。
（施工可否は都度お問い合わせ下さい。）
近年、軟弱地盤においては「トップベース工法」との併用による施工が多くなっています。
マットレス工法の使用事例
（写真：福岡県直方市 N値1～2の軟弱地盤）
従来工法で施工困難な巨礫層地盤で使用されています。